こんにちは、まる(@inukabu_maru)です。
楽天証券の大口優遇のやり方を解説していきます
楽天証券の大口優遇サービスとは
2023年8月31日に、楽天証券が【国内株式(現物/信用)取引手数料が0円になる”ゼロコース”】を発表しました。
併せて、「超割コース 大口優遇」も国内株式(現物/信用)取引手数料を0円に引き下げられます。
手数料形態変更の実施時期は、2023年10月1日(10月2日(月)約定分)からになります。
詳細はこちらをご確認ください。
国内株式 取引手数料 0円!”ゼロコース”&新ポイントプログラムスタート!
下記内容は、ゼロコース対応以前の内容を記載しております。
最新情報は随時更新予定です。(2023年8月31日追記)
楽天証券では、国内株式の取引手数料のコースを
・【いちにち定額コース】
・【超割コース】
の2種類から選択することができます。
大口優遇サービスは、【超割コース】を選択し指定の条件を達成することで、3か月間取引手数料無料化などのサービスが受けられるものです。
ざっくり言うと
・いちにち定額コースは、1日の取引金額が100万円まで手数料が完全無料なので、小資金で取引をしたい人向け
・超割コースは、ある程度資金があり大口優遇サービスを利用したい人向け
各コースについての詳細はこちらの記事↓でまとめてあるので、必要な方はどうぞ。
大口優遇サービスの一番の魅力は、何と言っても取引手数料が優遇されること。
通常、信用取引をする場合は取引金額に応じた取引手数料がかかりますが、大口優遇サービスが適用されると信用取引手数料が取引金額に関係なく無料になるんです。
また、現物取引は取引金額10万円までの手数料が無料になります。
大口優遇サービスの適用期間は3か月間。
【まいつき判定】の条件を満たすと、条件達成月の翌月から3か月間適用
例:12月26日~1月25日の判定期間中にまいつき判定クリア→適用期間は2月~4月末まで
【まいにち判定】の条件を満たすと、翌日から4か月後の月末まで適用
例:1月15日にまいにち判定クリア→適用期間は翌日~4月末まで
期限が切れる前に更新(条件の再達成)すると、達成日を基準にして延長されます。
信用取引を沢山する人は大口優遇が有利だね
大口優遇サービスのメリットとデメリット
大口優遇サービスを適用するとメリットがたくさんあります。
でも、デメリットはあるのか気になるところですよね。
ということで、メリットとデメリットをピックアップしてみます。
メリット
大口優遇サービスが適用になると下記のメリットがあります。
優待クロスの場合は3か月間手数料無料が一番のメリットだね
デメリット
大口優遇サービスに関して、デメリットはほぼ無いと思います。
あえて言うなら、いちにち定額コースは現物手数料であっても1日合計100万円まで無料になりますが、大口優遇は超割コースのサービスのなで、現物手数料が無料になるのは1注文10万円以下までとなってしまいます。
また、サービスを受けるにあたっての条件達成にはある程度の資金が必要な事もデメリットと言えるのかもしれません。
大口優遇の現物は信用買→現引すれば手数料無料で対応できるぞ
大口優遇サービスの条件を達成する方法
大口優遇サービスの適用には、超割コースを選択した上で
「まいにち判定」
または「まいつき判定」
条件のいずれかを達成する必要があります。
まいにち判定 | 信用取引 | 本日の新規建約定金額の合計 | 3,000万円以上 |
1か月の新規建約定金額の合計 | 3億円以上 | ||
本日15:30時点の信用建玉残高 | 3,000万円以上 | ||
まいつき判定 | 貸株 | 1か月の平均残高 | 3,000万円以上 |
投資信託 | 1か月の平均残高 | 3,000万円以上 |
一番達成を目指しやすいのは、まいにち判定の新規建約定金額合計3,000万円以上になります。
1日の約定代金はクロス取引を使う事で、売買損益のリスクを負わず簡単に達成可能。
さらに、いちにち信用(後ほど紹介)を利用すればノーコストで達成する事もできます。
作業も1日で完結できるから楽チンだよ
それでは、達成手順を資金別に解説したいと思います。
資金別① 1,000万以上
資金が1,000万円以上の場合は信用余力が3,000万円以上あるので、クロス取引1回転でクリアできとてもシンプルです。
【新規建約定金額】
信用買 1,500万円以上
信用売 1,500万円以上
合 計 3,000万円以上
信用買と信用売それぞれ1,500万円以上でクロスすれば、新規建約定合計3,000万円以上になるので条件を達成できます。
おススメの取引のタイミングは、
・前場寄り成行でクロス
・後場寄り成行で返済クロス
※場中の注文はミスが怖いので昼休みに返済注文する方が安心です
資金別② 500万以上
資金が500万円以上あれば信用余力が1,500万円以上なので、クロス取引2回転でクリアできます。
【1回転あたりの新規建約定金額】
信用買 750万円以上
信用売 750万円以上
合 計 1,500万円以上
これをもう1セットで3,000万円以上達成
信用買と信用売をそれぞれ750万円以上でクロスすると合計1,500万円以上になります。
これをもう1セットすることで3,000万円以上になり条件を達成します。
おススメの取引のタイミングは、
【1セット目】
・前場寄り成行でクロス
・前場引け成行で返済クロス
【2セット目】
・後場寄り成行でクロス
・大引け成行で返済クロス
※2セット目の後場寄り注文はお昼休み中にしておきます
成り行き注文の必要余力はストップ制限値幅の上限値で算出される為、予定している金額約定代金よりも多く拘束されてしまいます。
理論上は500万円の資金でも達成可能ですが、指値注文での対応(約定しないリスク有り)になってしまうので、600万円以上あった方が安全です。
まる家はいつも2回転クリアだよ
資金別③ 500万未満
資金が500万円未満の場合は、寄り・引けクロス注文のみでは達成する事ができません。
場中の取引で回転させれば達成は可能ですが、損益が発生するのでリスクが伴います。
大口優遇達成だけを目的とした場中取引はあまりオススメしません。
資金が500万円以下で優待クロスをメインに考えているなら、毎日100万円まで手数料無料で使える【いちにち定額コース】が良いと思います。
現物取引も無料だから使い勝手も良いよ
【いちにち定額コース】の詳しい詳細はこちらのブログ記事で確認してみてね。
クロス取引で達成する時のポイント
【いちにち信用】を使えばノーコストで達成可能!
楽天証券では【超割コース】や【いちにち定額コース】とは別に、【いちにち信用】というデイトレード専用手数料があります。
いちにち信用はコースに関わらず
当日中に返済をするデイトレードに特化した一般信用取引で
いちにち信用取引にかかる取引手数料は0円、金利や貸株料も0%というもの
※特別空売り銘柄の場合は特別空売り料がかかります
大口優遇達成の取引をする際に、いちにち信用を使えばノーコストで達成することが可能です。
ただし、持ち越しになると強制決済&高額な手数料を取られるので注意が必要です。
いちにち信用の持越しは絶対ダメ!
クロス注文する時のポイント
楽天証券の場合、クロス注文をする際の注意点として
売・買どちらかまたは両方の執行条件を【寄付】または【引け】にしないとエラーが出て注文が通りません。
クロス注文する時は、片方もしくは両方の執行条件を【寄付】または【引け】にして注文しましょう。
約定させたいタイミングの執行条件を選んでね
銘柄選択のポイント
まるの銘柄選択のポイントは、できるだけ売買代金の多い銘柄の中からいくつかの条件に見合ったものを選んでいます。
売買代金が多い銘柄
売買代金や出来高が少ない銘柄の場合、引け注文で大幅に値が飛ぶような状況になると売買が成立しないケースがあります。
特に【いちにち信用】の場合は、売買不成立で持越しになってしまうと強制決済手数料など高額のコストがかかってしまうので注意です。
また、出来高の少ない銘柄でのクロスは、市場関与率が高くなると相場操縦的行為等を疑われる可能性も考えられます。
他には、直近IPO銘柄など短期的に売買代金が高くなり乱高下している銘柄は、ストップ高・安のリスク(全株約定しない)が考えられるので、そのような銘柄は避けるようにしています。
日経225採用銘柄や有名どころだと安心だな
必要な約定金額が5,000株以内で収まる銘柄
信用新規売りには「空売り価格規制」が設けられています。
金融商品取引法施行令により、前日比-10%以下の51単元以上の新規空売り注文は禁止されています。
1単元100株の一般的な銘柄であれば、成行注文は5,000株が上限です。
(前日比ー10%以内の指値注文なら5,000株以上でも可能)
楽天証券では51単元以上の信用新規売の成行注文はエラーが出て注文できないようになっています。
クロス2回転で約定金額750万円以上の注文をする場合、株価1,500円以下の銘柄は5,000株以上が必要になるのでクロスの対象外となります。
(1回転1,500万円以上注文の場合は3,000円以下が対象外)
【いちにち信用】を使う場合
いちにち信用を使えばノーコストで達成できるので、大口優遇をクロス取引で適用させるほとんどの人が利用すると思います。
その場合、
を把握しておく必要があります。
特別空売料を見落とすと思わぬコストが・・・
注文画面でも確認はできると思いますが、まるは楽天証券のマーケットスピードⅡのランキングをチェックしています。
楽天のブラウザやアプリでもランキングはあるのだけど、マケスピはパッと見て株価、1日信用の可否、売建可能数量、特別空売料など全て確認できるので便利です。
まるの大口更新の例
まるが実際に資金500万円以上のクロス取引2回転で更新した時の注文一覧です。
いちにち信用を使って前場はソフトバンク、後場にトヨタ自動車で達成です。
前場は1注文750万円に届かなかった(744万円)ので、後場は少し多めにしてカバーました。
750万ギリギリ狙いすぎだろ笑
大口優遇サービス適用の確認方法
大口優遇サービスが適用されているかなどの確認は、楽天証券のホームページから確認できます。
ブラウザの場合はログイン後、
【国内株式】→サイドバーの【現在の手数料コース】の文字をクリックする
また表示はリアルタイムで反映されるので、あとどのくらいの取引が必要か計算するときにも便利です。
アプリiSPEEDの場合はログイン後、
右下の【メニュー(3本線のアイコン)】→下にスクロールして【資産・口座情報】項目の中の【手数料コース】
ブラウザが立ち上がり確認ができます
優待クロスにおけるおすすめ更新タイミング
株主優待の銘柄数が多い月は2月・3月・6月・8月・9月・12月。
権利取得直後で資金に余裕のあるうちに更新してしまうのが定石です。
優待の繁忙期権利直後の1月・4月・7月・10月の上旬であれば、資金に余裕もあり3か月おきに無駄なく更新していけるのでオススメですよ。
まるも月初に余力が戻ってきたら、すぐに資金移動をしてサクッと更新するようにしています。
ご利用は計画的に♪
まとめ
今回は大口更新について、細かなポイントまでまとめてみました。
注意点など色々と書きだしたら結構なボリュームになりましたが、一度慣れてしまえば簡単に更新できると思います。
クロス取引なのでリスクは無いに等しいですが、大口更新最大のリスクは「注文ミス」です。
クロス注文の株数が同数になっていなかった~とか、寄付きに新規建てでクロスしたまま返済忘れ~などしないように注意してくださいね。
取引金額が大きいから慎重にね
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